人生を変えたい。これは多くの人が(特に未来ある若者であればなおさら)願うことです。
「もう今のままの人生で良い」「ずっと変わらずこのままが良い」という人はいたとしても少数派でしょう。
どうやったら人生って変わるの?
このシンプルかつ難題に迫っていきましょう。
「人生を変える」の意味
人生を変えると一言にいっても、少し漠然としていますよね。なのでまずはここで言う「人生を変える」の定義をハッキリとさせておきましょう。
ここでお伝えする「人生を変える」の定義は「自分の望んだ状態になること、近づくこと」です。
人生を変えたいと願っている人は、少なからず現状に不満や悩みもっているはずです。ですから理想の状態に入っていくことが本質的にあなたが望む「人生を変える」だと想定します。
逆に、ただ人生が「変わること」だけに焦点を当てたものは対象外です。
例えば、人生を変える方法として良く言われるものに
・時間配分を変える
・住む場所を変える
・付き合う人を変える
というのがあります。
確かに、これらが変われば強制的にライフスタイルが変わりますから、文字通り人生は変わります。しかし、あなたの理想を無視している時点で最適解とは言えません。
また、突発的に起きた事象でラッキーがもたらす変化についても想定していません。
宝くじに当たったとか、偶然人生を変えるような人に出逢ったとか、そういうたまたま良い所に辿り着いたというパターンというのは再現性に乏しいためここでは問題にしません。
あくまで自分自身で人生を切り拓き、自分の理想を叶えるという意味での「人生を変える方法」について取り上げることにします。
人生を変えるまでの簡単な道筋
ではさっそく人生を変える方法をお伝えします。
これからお伝えする方法は結果を出すために全てに通じる方法で極めてシンプルです。
どうなりたいのか。どうしたいのか。目標設定。
自分の実力や立ち位置を確認し、ゴールまでの距離を測る。
方向性、方法論。どうやってやるかの分析と検討。
ゴールに辿り着くまで継続的に行動する。
え、それだけ?とあっけにとられたかもしれません。ただの目標達成と同じじゃんと思われたかもしれません。
その通りです。目標達成術と言ってもいいでしょう。これこそが人生を変えるたった一つのルールなのです。
図解すると次のようになります。
このルールは旅行で目的地に向かうのとまったく同じ考え方です。
- 目的地を決める
- 現在地が分かる
- 方向や移動方法を確認する
- 実際に移動する
このようにすれば普通は目的地にたどり着きますよね。
人生だって同じです。非常にシンプルで分かりやすいですが、実際にはこの当たり前を実践できている人は多くありません。
STEP1.ゴールの確認
あなたはどうなりたいのか。どうありたいのか。何を達成したいのか。何を手に入れたいのか。目指したい人生の姿、理想の姿がゴールです。
向かいたい場所が分からなければ、行動のしようが無いですよね?
心の中では現状に不満を抱いて「人生を変えたい」と何となく思っていても、目的や目標なく日常を惰性で過ごしている人の多いこと。当たり前ですが思い描いた場所が無ければ思い描いた場所に辿り着くことはできません。
ですから、まずはしっかりとゴール(夢・目標でも呼び方はなんでもいいです)を設定してあげることが大切です。
目標設定がしっかりとできれば、方向性がハッキリするね。そうすれば目標の一部は叶ったようなもの!
ゴールを設定できない人の処方箋
中には「自分が何をしたいか分からない」「何者になりたいか分からない」という人がいます。
これは経験不足、もしくは知識不足が原因です。自分が分からないことについて、理想の持ちようがないからです。
例えば、ラーメンを食べたことがない、もしくは醤油ラーメンしか食べたことがないとして、「ラーメンの味は何が好きですか?」「どのお店のラーメンが好きですか?」と聞かれても答えられないでしょう。
これと同じで、知らない、もしくは経験したことのないことについて夢や目標を持てというのは無理な話なのです。
こういう場合の対処法は次の3つです。
- 何となくでも興味があることを一時的にゴールに据える。
- 何事にもNOを言わず、自分の経験値を増やす
- 読書や勉強などで知見を広げる
こういったことを繰り返していくうちに自分の好みや理想、どの状態になったら最高なのかというイメージをするための能力が高まります。
夢や目標なんてなくても当然!キミが若いなら知見を広げること自体を目標にしちゃうのもアリだよ。
STEP2.立ち位置の確認
STEP2はSTEP1とほぼ同時にやります。
自分が今置かれている状況を確認するのには次の理由があります。
- ゴールまでの距離を測るため
- 現実可能性を見据えるため
今いる場所が分からなければ、向かうべき適切な方向と方法が見えてきません。目的地が分かれば漠然と向かうことは出来るかもしれませんが、とても非効率なものになってしまいます。
実現可能性を考えた上でゴールを設定する
あまり顔立ちが良くないのにモデルになりたい。30歳を過ぎているけど、今からスポーツのプロ選手を目指す…など実現できる確率がほぼないような目標設定はよく考える必要があります。
上記は極端な例ですが、理想にしがみつきすぎて現実が見えていないという人は意外にも多いものです。
確固たる理想であれば、理想は高い方が爆発力があることもあります。
しかし、自分の現状を把握し、達成できるかできないか、そのリスクリターンをはかることは重要です。
海を渡る手段がない状態で目的地を海外に設定するなら、登山道具を持って富士山に登る方がいいこともあります。
この辺の見極めのためにも、今の自分の実力、立ち位置、環境などをしっかりと確認しておくこと。そうすることで最適なゴール設定がよりしやすくなります。
STEP3.ベクトルの調整
ベクトルというのは数学用語ですが、分かりやすく言えば矢印の向きと大きさのことです。
「行先は分かった。今いる自分の場所も分かった。さて次にどうやってそこに向かおうか」という、どうやって(HOW)全般のことをここではベクトルと呼んでいます。
要は行動をより大きな成果にするために戦略を立てようということです。
移動するにも徒歩なのか電車なのかはたまた飛行機なのか。経由地はあるか。他の人に手伝ってもらえる部分はないか…お金や時間はどれくらいかかるのか。
戦略をしっかり立てることで、ゴールに辿り着く可能性が上がったり目標達成を早めてくれるでしょう。
行動に移す前にまずは調べてみたら?
思い立ったらまず行動!これも素晴らしいですが、できれば情報収集をまずはじめにするのがおすすめです。
なぜなら知ることで回避できる問題や労力がある場合が多々あるからです。
たった一時間でも真剣に調べれば、あなたの目標達成に重要な要素くらいは掴めるはずです。
もちろん調べてばっかで行動しないのもダメ。サクッと調べて後は行動しながら考えよう。
STEP4.行動
ここまで来たら、あとは行動するだけです。行動するだけ、そしてゴールに辿り着くまで行動し続けるだけです。
最重要にして、最難関なSTEPですね。
行動が大事なんてそんなこと分かってるよ!って声が聞こえてきそうです。この行動し続けることが一番難しいんですよね。
結局いつもここで挫折するんよ
行動が継続できないんだけど…って人は、この記事の最後にある「分かっているのに行動できない人」をお読みください。
STEPごとの見直しと修正
STEP1~4は、ときどき見直しをします。時間が経つにつれ、状況は変わっていくので軌道修正を行うためです。
1日、1週間、1ヶ月、半年、1年など、目標の内容にもよりますが、振り返りの場を設けましょう。
STEP数字が大きいものほど、頻繁に振り返りと修正をすることをおすすめします。
例えば毎日の行動は毎日振り返り。予定通りに事が進んでいるか確認したり評価する時間は重要ですし、行動していく中で新たに見えてくるものもがあれば戦略の修正を行います。
全てのステップに完璧はないので、常に改善余地があるものとして考えてください。
行動量に爆発力を与える逆算思考
さて、ここまでスケジュールという観点でお話をしていなかったのをお気付きでしょうか?
人が生きられる時間には限りがあります。人生を変えるには行動が必要で、行動には時間を使います。
ですから「確実にゴールに辿り着きたい…」という想いがあるのなら、期限を設けることをおすすめします。
そしてその期限から逆算して必要となる行動をスケジュールに組み込みましょう。
・達成したいゴールの期限を決める
・期限から逆算して必要な行動をスケジュールに組み込む
※コツは行動時間よりも具体的な行動からスケジュールに組み込むこと
※スケジュールに組み込む時間は想定している時間の1.4倍で設定する
ゴールから逆算してその日やるべき行動を洗い出すと、その日その日のゴールがハッキリと見えてきます。
しかも毎日が期限のような感覚で取り組むことで爆発的なパワーが得られます。毎日達成感を味わうことでドーパミンを味方につけることだって可能です。
さらに期限を早く設定すれば、それだけ達成を早くすることができるかもしれません。ただし負荷は大きくなりますので覚悟が必要になります。
あまり無茶をすると、自分で設定した行動量をこなすことができず、自己嫌悪によりかえって行動できなくなることがあります。期限を早くし過ぎるのは諸刃の剣となりますので注意しましょう。
また、人はなにかタスクをこなす際に、かかると想定した時間の1.4倍の時間が平均して実際にはかかると言われています。
そのため1.4倍は多く見積もってスケジュールを確保し、確実に日々の設定をこなせるようにすると良いでしょう。
分かっているのに行動できない人
このように実は人生を変えるというものはこうもシンプルなのです。しかし多くの人が自分にとっての理想の人生を歩めていません。なぜなのでしょうか?
それは、自分のココロとカラダをコントロールできていないからです。
今回紹介したのはハウツー、つまり方法論でしかありません。
目的地もそこに向かうために何をすればいいかは分かっている。でも気まぐれでやるべきことをおろそかにしてしまうし、やるべきでないことをやってしまう…
やるべきことが分かっているのと、実際にやるのとは別問題です。これが難しい一番難しい所です。
この問題を解決するためには、自分自身をコントロールするすべを身に付けるしかありません。
どうやったらセルフコントロール能力が身につくのか?
当ブログでは、自分を変えるための具体的な方法論をいくつも紹介していきますので、是非ブックマークして気になる記事を読んでみてくださいね!